バイクに乗る際、安全の要となるのがヘルメットです。形状や機能の異なる様々なタイプがあり、ライディングスタイルや用途に応じた選択が重要です。
本記事では フルフェイス、シールドジェット、ストリートジェット、システム、オフロード、アドベンチャー、ハーフ の7種類のヘルメットについて、それぞれの特徴・メリット・デメリット、向いているライダーやバイクを解説します。
さらに代表的な製品例と、口コミをもとにした良い点・悪い点も紹介します。
目次
- フルフェイスヘルメット
- シールドジェットヘルメット(オープンフェイス)
- ストリートジェットヘルメット(スモールジェット)
- システムヘルメット(モジュラーヘルメット)
- オフロードヘルメット(モトクロスヘルメット)
- アドベンチャーヘルメット
- ハーフヘルメット(ハーフキャップ)
- まとめ
1. フルフェイスヘルメット
フルフェイスは顔面からアゴまで完全に覆うタイプで、最も安全性が高いヘルメットです。
高速走行時でも安定感があり、風切り音が少なく、防風・防寒性にも優れます。
一方で視界がやや狭く、密閉感があるため夏場は蒸れやすいのが弱点です。
着脱にも時間がかかり、重量があるため長時間着用すると首肩に負担がかかることがあります。
メリット
- 顔全体を強力に保護し、高速走行でも安定
- 静粛性・防風性・防寒性が高い
デメリット
- 視界が狭く開放感が低い
- 重くて蒸れやすい、着脱に時間がかかる
向いているライダー/バイク
- スポーツ走行・高速ツーリングを好むライダー
- ネイキッド/スーパースポーツ/ツアラー系バイクに最適
代表的な製品
- SHOEI X-Fourteen — レーサー御用達。安全性と空力性能の高さが評判。 口コミ良い点: 安定感とフィット感が抜群。 悪い点: 価格が高い・やや重い。
- コミネ HK-170 FL — コスパ重視。軽量でインナーバイザー付き。 口コミ良い点: 通勤にも使いやすい軽さ。 悪い点: 通気性がやや劣る。
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クラシックバイクに似合うフルフェイスヘルメット 11 モデル徹底ガイド - ぺーぺーSE モトブログ
2. シールドジェットヘルメット(オープンフェイス)
シールドジェットは顎部分がなく、顔に大きなシールドが付いたタイプ。
視界が広く開放感が高いため、街乗りや短距離ツーリングに最適です。
ただし、風の巻き込みや雨や虫の侵入が起きやすい点に注意。
メリット
- 視界が広く、開放感と快適性が高い
- 脱着が簡単で、メガネ使用にも便利
デメリット
- 防風・防雨性能はフルフェイスに劣る
- 高速走行では風切り音が大きい
向いているライダー/バイク
- 市街地走行やツーリング初心者
- ネイキッド・スクーター・アメリカンにマッチ
代表的な製品
- SHOEI J-Cruise II — 高級感あるオープンフェイス。 口コミ良い点: サンバイザー付きで夏でも快適。 悪い点: サイズ感がややタイト。
- Arai VZ-RAM — 視界の広さと静粛性が魅力。 口コミ良い点: 通気性が抜群でロングツーリングにも快適。 悪い点: 重量が気になるとの声も。
3. ストリートジェットヘルメット(スモールジェット)
ストリートジェットはシールドを着脱できるタイプで、ファッション性が高くカスタム性も抜群。
シールドを外せば軽快な半キャップ風にもなり、街乗りバイクに映えます。
そのため、カスタム派やストリート系バイクのオーナーに人気です。
ただしシールドなしでの使用時は風雨の保護がないため、別途アイウェアの着用が必要になります。
メリット
- 軽量&コンパクト。おしゃれでカスタマイズ自在
- シールドの有無を自由に選べる
デメリット
- 顎の保護がないため安全性が低い
- 雨天時は視界が悪くなる
向いているライダー/バイク
- ストリート・カフェレーサー系のライダー
- おしゃれ重視・原付や小排気量スクーターに◎
代表的な製品
- Arai CLASSIC AIR — 最新技術を投入したクラシカルスタイルのスモールジェット。 口コミ良い点: 安心感があり、快適。 悪い点: 涼しさはこのタイプの中では劣る。
- 石野商会 MAX-308 — レトロデザインが人気。 口コミ良い点: デザインが可愛い。 悪い点: サイズ展開が限られる。
4. システムヘルメット(モジュラーヘルメット)
システムヘルメットは顎部分が開閉する構造で、フルフェイスとオープンの両立が可能。
顎を上げると開放感が得られ、走行風を感じやすくなる一方、顎を下ろせばフルフェイス並みの安全性が確保できます。
ツーリング中の休憩や会話時に便利で、最近人気急上昇中です。
ただし構造が複雑なため重くなりがちで、長時間の使用では首や肩に疲れが生じやすい点がデメリットです。
メリット
- 開閉式で利便性が高い
- 顎を閉じれば安全性も確保
デメリット
- 重量が増す傾向
- 機構部のメンテナンスが必要
向いているライダー/バイク
- 長距離ツーリングをするライダー
- スポーツツアラーや大型アドベンチャー系に最適
代表的な製品
- SHOEI Neotec 3 — 最新設計で静粛性が高い。 口コミ良い点: 操作性抜群、快適な装着感。 悪い点: 価格はやや高め。 www.shoei.com
- OGK KABUTO RYUKI — 軽量で高機能。 口コミ良い点: デザイン面・視認性が高評価。 悪い点: 風切り音に賛否あり。
5. オフロードヘルメット(モトクロスヘルメット)
オフロードヘルメットは泥・砂・枝などから顔を守る構造。 長いアゴ部分とバイザーが特徴で、通気性が非常に高く、ゴーグルを併用して使用します。
メリット
- 通気性・軽量性・安全性を両立
- アグレッシブなデザイン
デメリット
- 風の抵抗が大きく高速走行には不向き
- シールドなしのためゴーグル必須
向いているライダー/バイク
- ダート・林道・モトクロス走行が中心の方
- オフロード車・エンデューロバイクにマッチ
代表的な製品
- SHOEI VFX-WR — 軽量で強度抜群。 口コミ良い点: 通気性最高、内装の質感も◎。 悪い点: 音が大きい。 www.shoei.com
- Arai VX-Pro4 — フィット感の高さが評価。 口コミ良い点: 長時間使用でも疲れにくい。 悪い点: 値段がやや高い。
6. アドベンチャーヘルメット
アドベンチャーヘルメットは、オフロード+フルフェイスのハイブリッド構造。 シールド付きでオン・オフどちらでも快適に走れる万能タイプです。
メリット
- オン/オフ両方に対応
- バイザー&シールド着脱可能
デメリット
- 重くなりやすい
- 専用モデルほど特化していない
向いているライダー/バイク
- ロングツーリング派、アドベンチャーバイク乗り
- オフロード+高速道路を行き来するライダー
代表的な製品
- SHOEI ホーネットADV — 空力性能と快適性を両立。 口コミ良い点: 風切り音が少なく快適。 悪い点: バイザーに風が当たる。 www.shoei.com
- Arai ツアークロス4 — 頑丈で多用途に対応。 口コミ良い点: 長距離でも疲れにくい。 悪い点: 少し重い。
7. ハーフヘルメット(ハーフキャップ)
頭頂部のみを覆うタイプで、軽量・手軽・安価。 通気性が良く街乗りには便利ですが、安全性は最低レベルです。
メリット
- 軽く涼しい。価格が安い
- 被りやすく、ファッション性も高い
デメリット
- 保護範囲が狭く安全性が低い
- 高速走行には不向き
向いているライダー/バイク
- 原付・小型スクーター・街乗り派
- おしゃれ重視で短距離中心の人
代表的な製品
- リード工業 CROSS CR-760 — 低価格でデザイン性◎。 口コミ良い点: 見た目やカラーバリエーションが豊富。 悪い点: 雨天での浸水報告あり。
- NBS 半キャップ 白ツバ — ラメ色が人気。 口コミ良い点: 価格が手頃。 悪い点: 安全性や耐久性低。
8. まとめ:ライディングスタイルに合った最適なヘルメットを選ぼう
| ヘルメットタイプ | 特徴 | 向いている用途 |
|---|---|---|
| フルフェイス | 安全性最強 | 高速・長距離ツーリング |
| シールドジェット | 開放感と視界重視 | 市街地走行・通勤 |
| ストリートジェット | デザイン性と軽さ | 街乗り・カフェレーサー |
| システム | 開閉式で利便性高 | ロングツーリング |
| オフロード | 通気性重視 | 林道・ダート走行 |
| アドベンチャー | 多用途対応 | オン・オフ兼用ツーリング |
| ハーフ | 軽量・安価 | 短距離・街乗り限定 |
👉 最後に: ヘルメットは見た目だけでなく、安全性・快適性・用途に合った機能性が最重要です。 安全規格(SG・JISなど)を確認し、自分の頭にフィットするサイズを選びましょう。 快適で安全なバイクライフを楽しんでください!








